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それにしても、番長みたいな人は煙たがられるからこそ、周りはいい人ばかり残るんですね。
言いたいことを言い合いながら何とも不思議な関係を保つ友人たちがいましたし、話しにつきあう後輩もいました。
長々とした話しがやっと終わったかなという頃、
「ところでさっきの話しだけど」とか「Rさんって何でそんなこと知ってるんですか?」なんて言いだす人がいると、思わずテーブルの下から足を蹴ろうかと思ったりして。
「みんな、俺が話すと逃げ出す」なんて自虐ギャグを放ったりもしていました。
以前釣りの帰り、振り返って後ろの車を見ると、助手席の番長が酒瓶片手に大きな身振り手振りを交えながら一人で話しているようす、しばらくしてまた見ても同じ姿、またしばらくしても…。
あの時の番長の楽しそうな姿を時々思い出します。
これから釣りに行くのに車に乗り込んだ早々、番長がいろいろなことを愚痴り始めたとか、そういった話しを聞いていたので、私が、
「じゃあ、何で一緒に行くの?」と彼の釣り仲間に言ったことがあるですが、その人は、
「Rさんは、釣りが好きだから」と。
釣りが大好きな人と一緒に釣りに行くと楽しい。わかる気がします。
ところで、前述の「釣りクラブ」ですが、アイディアを持ち込んだのは別の人で、会長を番長に、ということだったらしいのです。
そして最初の話し合いに番長の家に集まることになったそうですが、当日番長に電話すると、彼は声を出すのも困難な様子。
聞けば前の夜、酔って駅のホームから落ちたとのこと。
慌てて友人が無理矢理病院へ連れて行ったのですが、それにしても、ひとつ間違えば…。の事態に、心配する周囲を振り切って帰り、大丈夫だからとそのまま寝ていたという番長。
「強靱な体」と、「変に周りを気遣う」という彼の特徴のひとつがよく出ている話しだなと思うと同時に、釣りクラブに関しては、何とも幸先の悪いスタートになってしまったな、と。
●初心者の人にいろいろ教えたい
●掲示板で釣り談義したい
●釣り会を開催したい
と、番長は言っていたそうです。
新たに出会う人の中にも、番長の話し相手や釣り仲間になった人もいたことでしょう。
番長は、知ったかぶり、教えたがりなところはありましたけど、さも常識的な立派な人間に見せようと取り繕うようなことはありませんでした。
初対面から「あのまんま」の人。
ちょっと変わったリーダーになったかも知れないと思うのです。 |